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睡眠障害についてのQ&A

  1. 家族より毎晩、大きなイビキをかいていると指摘されます。息は止まっていないようなので睡眠時無呼吸症候群ではないと思っています。昼間は特に眠気は催さないのですがこれは病気でしょうか?
  2. 会議中や重要な商談の席でも無意識に眠ってしまいました。自分はやせていてイビキもかかないと言われているのですが、自分の睡眠に何か問題があるのでしょうか?
  3. 夜になると脚がほてったり、虫が這うようななんともいえない変な感じがして寝付けなくて困っています。だいじょうぶでしょうか?
  4. 隣で寝ている家族が、たまに急に起きて布団を力いっぱい叩いたり、蹴っ飛ばしたりします。本人は無意識なようです。これも病気でしょうか?

Q1 家族より毎晩、大きなイビキをかいていると指摘されます。
息は止まっていないようなので睡眠時無呼吸症候群ではないと思っています。昼間は特に眠気は催さないのですがこれは病気でしょうか?

 イビキをかくということは睡眠中には気道(空気の通り道)が正常よりも狭くなっているということを示しています。
 「イビキをかくだけ」といわれる患者さんを検査してみると、「低呼吸」と呼ばれる10秒以上の換気量(呼吸している空気の量)の低下やそれに伴う脳波覚醒(本人は無意識の場合が多いが脳波で調べると覚醒している状態)、また睡眠の深さによっては持続時間の長い無呼吸が認められる場合もあります。無呼吸に慣れてしまっているため眠気を感じにくく、倦怠感などの症状と間違って自覚されている場合もあります。イビキはあなたの健康に対する危険信号です。

 

Q2 会議中や重要な商談の席でも無意識に眠ってしまいました。
自分はやせていてイビキもかかないと言われているのですが、自分の睡眠に何か問題があるのでしょうか?

いろいろなことが考えられますが、あなたの睡眠習慣はどうでしょうか?
睡眠時間が不足している可能性はないでしょうか?

 睡眠日誌をつけることにより現在の自分の睡眠時間・時間帯を把握し、睡眠に対する正しい知識を身につけ、誤った睡眠習慣を改善することが重要です。
 それでも昼間の強い眠気が残る場合は、終夜睡眠ポリグラフ検査などで睡眠の質を調べる必要があります。また、「過眠症」と呼ばれる昼間眠くなってしまう病気の可能性も考えられます。この病気を診断するためには終夜睡眠ポリグラフ検査と反復睡眠潜時検査(MSLT)を行い、夜間の睡眠状況と日中の眠気の強さを客観的に調べる必要があります。

 

Q3 夜になると脚がほてったり、虫が這うようななんともいえない変な感じがして寝付けなくて困っています。大丈夫でしょうか?

 いろいろなことが考えられますが、質問にある症状は「むずむず脚症候群」と呼ばれる睡眠障害の可能性もあります。鉄不足や腎疾患(透析)の患者さん、高齢者(65歳以上の約5%の頻度)に多く認められます。
 また、「むずむず脚症候群」の患者さんは「周期性四肢運動障害」を合併する場合が健康な人と比べて非常に多いようです。したがって不動指示検査(SIT)、終夜睡眠ポリグラフ検査により客観的に調べられることをお勧めします。

 

Q4 隣で寝ている家族が、たまに急に起きて布団を力いっぱい叩いたり、蹴っ飛ばしたりします。本人は無意識なようです。これも病気でしょうか?

 いろいろなことが考えられますが、レム睡眠行動異常症の可能性もあります。レム睡眠では夢を見ている場合が多く、そこで見た夢の内容が行動に出てしまうというのがこの病気の特徴です。
 レム睡眠は明け方に多いので質問のような異常行動も比較的明け方に多く見られることが多いようです。行動監視付きの終夜睡眠ポリグラフ検査にて異常行動、脳波、筋電図(脚やあごの筋肉の活動)を調べることで明らかになります。

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